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菩提樹の実とは?


菩提樹の実?菩提樹の種?

当店が取り扱っております菩提樹のビーズ。
この1つ1つは、菩提樹の実や菩提樹の種の部分になります。


例えば・・・


インド菩提樹ルドラクシャなんかは、
ブルー系の色合いをした梅干しのような果肉を剥くと、
あのトゲトゲごつごつとした実が出てきます。

でも、もっと詳しく言うと、
その実は、表面に5本の線が入っていて、
実の内部は5つの部屋に分割されています。
その1つ1つに、また種に当たるものが入っているので、
1つの実には、5つの種が出来ます。

果肉→実→種 といった感じです。

五眼龍菩提樹や鳳眼菩提樹、龍眼菩提樹なども、同じ感じです。


緬茄菩提樹なんかは、
とても大きくて、ノコギリなどで切り開かなくてはならないくらい堅い鞘の中に、
5~10個ほどの実が横並びに入っています。
堅いサヤの豆といった感じでしょうか?

豆の鞘→実。モダマなんかも同じです。


菩提樹の実と言っても、
菩提樹の種類ごとに、その形状はさまざまで、
実の構造から密度などにも違いがありますので、
その実に合わせた加工方法などが必要になります^^


『菩提樹の実』って、なかなか奥が深いですよね~☆



菩提樹とは?


一般的に菩提樹について知られていることと言えば、
お釈迦さまが、その木の下で49日間の瞑想をされたのちに、
悟り(菩提)を開かれたことから、その木を「悟りの木・菩提樹」と
呼ぶようになったということでしょうか。

もともと、その木はピッパラ樹と呼ばれていましたが、
お釈迦さまが仏教を教え、その弟子達が仏教の教えを広めようとした際に、
信仰の対象としてその木を「悟りの木・菩提樹」として広めようとしたようです。

ですが、菩提樹も植物の1つ。
仏像のように、その地域に持って行ってただ置けばよい。。。
といったようには行かず^^

菩提樹の育つ環境が
その先々の地域での気候に馴染めないということもあったようで、
本来の菩提樹に対して、その土地の気候に馴染む木が
仮の菩提樹として伝わることとなり、
その土地での菩提樹として認識されるようになって行きました。

そのため、その土地土地で菩提樹の姿形も違いがあり、
〇〇菩提樹といったように、何種類もの菩提樹が存在するようになったようです。


また、諸説ありますが。。。


悟りを開いたのはお釈迦さまだけと思われがちですが、
「過去の七佛」と呼ばれる仏陀も各々の菩提樹の下で
悟りを開かれているため、複数の菩提樹の木があるとも謂われています。


そんなところが、摩訶不思議な菩提樹ワールドの所以であり、
奥が深くて面白いところなのかなぁ^^

まぁ、お釈迦さまに言わせれば、
『大事なのは、そんなところではないぞ~!』
なんて説法されそうですねどね(笑)


菩提樹の種類をご紹介



仏教の開祖 ブッダ(仏陀/お釈迦さま)がその木の下で悟りを開き、
ヒンズー教の三大神の一神 シヴァ神が身に付けていることでも有名な菩提樹

よくよく調べると、インド菩提樹や星月菩提樹、金剛菩提樹や五眼龍菩提樹など
菩提樹には多くの種類があり、その解釈の仕方もさまざま。

そこで菩提樹の種類について、ファンキーブッダ的にまとめてみました。


※仏教やヒンドゥー教がさまざまな解釈で世界各地に広がったように、
その信仰の対象とされる菩提樹や菩提樹の実も、
その土地土地にあった形に変化して広がっていった経緯がございます。

またお釈迦さまと同じように、過去の七仏たちも、
さまざまな樹の下で真理(菩提)を悟っているため、多くの種類の菩提樹が存在しています。

いろいろな考え方などがあるかと思いますので、
お気付きの点などありましたらご連絡いただけると幸いです~☆




インド菩提樹-画像


■要訳・まとめ■


お釈迦さまが
悟りをひらいた木は

『ピッパラの樹』
※のちの『菩提樹』。


でも数珠にされたのは

シヴァ神でお馴染み
『ルドラクシャ』の実。
※ジュズボダイジュの実。
※日本では、この実を
『インド菩提樹』と呼ぶ。


でも、仏陀の菩提樹として
日本に紹介されたのは

上記とは関係もない
『菩提樹』



※ちなみに、当ショップの地域では、『五眼龍菩提樹』が一般的にいう菩提樹と認識されているよう。


壮大なる伝言ゲーム!
いやいや、仏教、仏の教えを世界に広めようと苦心された昔の方々の智恵なのかなぁ。


実に、ややこしいわぁ^^
インド菩提樹

インド原産 クワ科イチジク属 インドボダイジュ

お釈迦さまがその木の下で悟りを開かれたことでも有名。

ガヤー村の「ピッパラ樹」の下で49日間瞑想をしたのちにお釈迦さまは悟りを開かれました。

それゆえ、そのピッパラ樹は「悟り(bodhi)の木」、[Bo-tree] [Bodhi-tree]と呼ばれることになり、また一説では、お釈迦さまの別名Bhodhi(菩提)にもちなんで、『菩提樹』と呼ばれるようになりました。

ピッパラ樹の実はとても小さくて硬いため、数珠製作には不向きな木の実です。そこで、大変特徴的な形をした左の写真の数珠菩提樹の実(ジュズボダイジュ・別名:ルドラクシャ)がそれに置き換わりました。


さてさて、お話しは日本に移ります。

日本の菩提樹なる木は、中国原産シナノキ科の菩提樹で、臨済宗の開祖 栄西さんが日本に種子を持ち込み広めたそうです。

実は、その菩提樹が日本で確たる地位を確立してから、ようやくインド原産のクワ科の菩提樹が持ち込まれたため、インド原産のホントは『菩提樹』と呼ばれる木が、日本でもともと認識されていた菩提樹に甘んじて、インド菩提樹と呼ばれて区別されることになりました。^^


そのため、当店ではインド菩提樹=ルドラクシャと位置付けます。

※ルドラクシャは仏教だけでなく、ヒンズー教でも聖木として重要視されていて、その根には創造神ブラフマーが、幹には破壊と恩恵の神シヴァが、枝には維持と繁栄の神ヴィシュヌが宿るとされ、ヒンドゥー教三大神とたいへん関わりが深いと謂われています。


ルドラクシャ左上の写真

ホルトノキ科ホルトノキ属
インドジュズノキ ジュズボダイジュの実(種)

和名:金剛菩提樹
別名:ルドラークシャ

ルドラクシャ[rudraksha]は、ルドラ[rudra](シヴァ神の別名)と、アクシャ[aksha](目のこと)のサンスクリット語を語源にし、「シヴァ神の涙」を表しています。

その昔、シヴァ神が涙を流したとき、その涙が大地に伝って、そこからルドラクシャの木が生えたことから、ルドラクシャの実は大変神聖視されています。

シヴァ神は、ルドラクシャの実で出来たネックレスやブレスレットをしていることでも有名で、聖なるパワーが備わっていると考えられています。

一般的には、ゴツゴツした実に5本の溝が刻まれているのが特徴的なのですが、1本~21本までの溝が入った実は希少性も高く、コレクターズビーズとして大変高値で取引されています。



五眼龍菩提樹-画像
五眼龍菩提樹

ウルシ科チャンチンモドキ属 チャンチンモドキ
別名:カナメノキ

実の上下に5つの目があることが特徴で、この5つの眼には龍が宿るとして、五眼龍菩提樹や五眼菩提樹、五眼樹などと呼ばれています。

仏教用語でいう五眼とは、天眼、法眼、仏眼、肉眼、慧眼を表します。

当ショップの地方では、菩提樹と言えばこの「五眼龍菩提樹」を指し、数ある菩提樹の中の一種であると考えられています。



写真は
期日中に公開予定。
日本の菩提樹

中国原産 シナノキ科シナノキ属 ボダイジュ

お釈迦さまが悟りをひらいた「インド菩提樹」は寒さに弱いことから、仏教が伝わる際に、代わりにシナノキ科の菩提樹が、中国など寒い地方へと広がりました。

そんな中国へ修行に来ていたお坊さま、何を隠そう「臨済宗の開祖 栄西」さんが帰国の際に持ち帰ったのが、この菩提樹の始まりなのだそう。

お寺などに植えられている、日本人に馴染みの深い菩提樹はこの菩提樹なんです。

そのため日本には「インド菩提樹」が来る前に「菩提樹」があったため、本来菩提樹と呼ばれるべき「インド菩提樹」が「インドの菩提樹」として区別されました。なんてややこしいんでしょ^^


あと、オーストリアの作曲家シューベルトの歌曲集「冬の旅」の第5曲に出てくる「菩提樹」は、この菩提樹の近種ということです。西洋菩提樹(セイヨウボダイジュ・セイヨウシナノキ)と呼ばれ、ナツボダイジュとコバノシナノキの自然交雑種と言われています。

ヨーロッパの多くの都市では、リンデンバウムという名で街路樹などに使われています。



無患子(ムクロジ)の実-画像
数珠の起源となる実 無患子(ムクロジ)

ムクロジ科 ムクロジ属 ムクロジノキ

ムクロジを漢字で表記する場合に「無患子」が使われますが、「患う子無し」と書くため、とても縁起が良い実として、お正月には羽根突きの追羽根の先の黒い玉に使われることでも有名です。


また、お釈迦さまのお教えの中にも「数珠の実」として登場しています。


「わたしの国は常に戦乱が続いているため、五穀が実らず、おまけに悪病が流行して、国を治めることが出来ません・・・どうしたらよろしいでしょうか?」

難陀国のビルリ王(ハルリ王)が、お釈迦さまに問われました。

『木患子(モクゲンジ)を108果繋いで、常に手にし、心から三宝(仏法僧)の御名を唱えて怠らなかったならば、煩悩による苦しみがなくなり、無上の果徳を得ることが出来るでしょう!』

お釈迦さまは、このように説かれたそうです。

ここでいう木患子はモクゲンジと読むために、同じムクロジ科でモクゲンジ属のモクゲンジ本体と思われがちですが、中国漢字名の「木患子」はムクロジを差しています。
 
というのも、ややこしいお話しなのですが、ムクロジとモクゲンジの名前の由来説に、モクゲンジの中国表記名である「木欒子」を誤ってムクロジに当て、木欒子の日本読みであるモクロシがムクロジになったという説と、その逆にムクロジの中国表記名である「木患子」を誤ってモクゲンジに当てたために、木患子の日本読みであるモクゲンジになったという説など、入れ違いの勘違いで諸説あるようで。。。

さらに、ムクロジもモクゲンジも同じような黒い実で数珠になるため、今となってはお釈迦さまに聞くしかない感じです^^


まぁ、しかしお釈迦さまに謂わせれば
『問題はそこじゃないぞよ!』てな感じでしょうか^^

ムクロジは昔から数珠やアクセサリーの素材として、いまでも念珠などに使われています。



写真は
期日中に公開予定。
栴檀葉の菩提樹

ムクロジと同じムクロジ科で、モクゲンジ属モクゲンジの別名。

お釈迦さま推奨のムクロジと同様の黒い実がなり、かつ「センダン」の葉っぱに似ていること由来しているよう。



緬茄菩提樹-画像
緬茄菩提樹

メンガボダイジュ メンカボダイジュ
マメ科 ジャケツイバラ属

漢字では「蛇結茨」と書き、刺のあるイバラのような蔓が蛇のように絡まって伸びている様が名前の由来と思われます。

アケビのような実がなり、中には種がなります。

中国 明の時代には『幻の緬茄』と呼ばれるほど、希少価値の高い実で、緬茄菩提樹と呼ばれて珍重されています。

タイのスコータイ県の県花とされています。写真はタイのモノですが、日本のジャケツイバラの実とは、見た目が若干違います。



木魚菩提樹-画像
木魚菩提樹

木魚果。

マメの表面は、茶色や薄い乳白色系の色で、黒斑点の柄が特徴的。側面にはガマ口のようなラインがあり、形はまさに木魚のよう。なぜ木魚菩提樹と呼ばれるかは不明ですが、木魚という仏教アイテムに似た形が由来ではないかと思われます。

星月菩提樹-画像
星月菩提樹

せいげつぼだいじゅ セイゲツボダイジュ
紅藤子 中国やベトナムが原産。

当店では品質の良いとされる台湾産を扱っています。
(2010年3月時)

数ある菩提樹の中でも一番馴染みのある菩提樹ですよね。実の表面にある1個の丸い窪みは『月』、無数の黒点は夜空の『星』を表し、仏界の『宇宙』を表していると謂われています。

使い込むほどに艶が増すため、色の変化もお楽しみください♪



鳳眼菩提樹-画像
鳳眼菩提樹

実の表面に1つ目模様(ワンアイ・One Eye)があるのが大きな特徴で、鳳凰の眼に見立てて鳳眼菩提樹(ほうがんぼだいじゅ、ホウガンボダイジュ)と呼ばれています。

まれに下記のような模様が違う実が生じるため、区別して龍眼菩提樹、虎眼菩提樹と呼びますが、親木は同じです。

鳳眼<龍眼<虎眼の順で希少価値がつきます。

この鳳眼&龍眼&虎眼菩提樹は、主にチベット密教僧(ラマ僧)に人気で、ネパールではヒンズー教徒のルドラクシャと並ぶ数珠の素材として有名。

主な原産はインドや中国ですが、当店ではネパール産を取り扱っています。



龍眼菩提樹-画像
龍眼菩提樹

りゅうがんぼだいじゅ リュウガンボダイジュ。

鳳眼菩提樹の変異種で、表面に3つ目(スリーアイズ・Three Eye)模様があるのが大きな特徴です。龍ドラゴンの眼に見立てて龍眼菩提樹と呼ばれています。中国では3つ目の動物を龍と呼んでいたことにも由来します。

鳳眼<龍眼<虎眼の順で希少価値がつきます。

この鳳眼&龍眼&虎眼菩提樹は、主にチベット密教僧(ラマ僧)に人気で、ネパールではヒンズー教徒のルドラクシャと並ぶ数珠の素材として有名。

主な原産はインドや中国ですが、当店ではネパール産を取り扱っています。



虎眼菩提樹-画像
虎眼菩提樹

こがんぼだいじゅ コガンボダイジュ。

鳳眼菩提樹の変異種で、表面に4つ目(フォーアイズ・Four Eye)模様があるのが大きな特徴です。虎トラの眼に見立てて虎眼菩提樹と呼ばれます。

鳳眼<龍眼<虎眼の順で希少価値がつきます。

この鳳眼&龍眼&虎眼菩提樹は、主にチベット密教僧(ラマ僧)に人気で、ネパールではヒンズー教徒のルドラクシャと並ぶ数珠の素材として有名。

主な原産はインドや中国ですが、当店ではネパール産を取り扱っています。



蓮華菩提樹-画像
蓮華菩提樹

一般に蓮華菩提樹(れんげぼだいじゅ・レンゲボダイジュ)と呼ばれていますが、実際には蓮華の実や種ではありません。

蓮華菩提樹と呼ばれる実は数種類ありますので、その中の1種だとお考えくださいませ。

ネパール現地では「ラクトゥの実」と謂われ、ブッダライフ(仏陀の生涯)を表す実だとも!?






いかがでしたでしょうか?

菩提樹に対して、全然興味がない方にしてみたら、「なんだ?この梅干の種はっ!!」てな感じですが、その世界は大変奥が深く、神秘的で、世界中にコレクターがいることも納得出来ちゃいますよね。



ネパールやインドでは、上記のインド菩提樹の実「ルドラクシャ」が、信仰の対象として神聖視されていて、多くの人が首からヒモに掛けて付けていたり、子々孫々と代々受け継がれていく、そんな実も存在してします。

日本のお守りのような感覚で、過って地に落としてしまったりすると、すぐに拾い上げて頭や胸の位置へ掲げ、目を瞑ってお祈りを捧げていたりする光景を街中で見かけたりもします。

僕は普段そんなに信仰があるほうではありません。多分多くの皆さんもそうでしょう。
しかし、このような光景をみると、なんだか不思議な感覚がするんですよね。

言葉にすると難しいのですが、
決して否定するわけでもなく、肯定するわけでもなく、
ただただそこで見たままを、すんなり受け入れることが出来る、
そんな自分が存在するんですよね~。


これが菩提樹の魅力でしょうか^^


当店ファンキーブッダでは、さまざまな菩提樹を取り揃えております。
スピリチュアルがいいですか?ロハスな感じがいいですか?
エスニックですか?フェミニンですか?お兄系?ファンキーですか、ジャンキーですか?^^


違いが分かる人だけが知っている、
そんな『菩提樹』をあなた色で楽しんじゃってくださいな。



仏教とヒンズー教に共通する菩提樹


■仏教界での菩提樹
【仏教の三大聖樹のひとつ:菩提樹】


お釈迦さまがお生まれになった近くにあった木、
それが無憂樹。マメ科のアショーカという植物。

母なるマーヤが出産で故郷に帰る際に、途中で立ち寄ったルンピニの花園に咲き誇っていたアショーカの花に右手を差し伸べると生まれたのがお釈迦様と謂われています。

母なるマーヤが、何の憂いを持つこともなく生まれたことから、
のちに「無憂樹」と名付けられました。


お釈迦さまが、その下で悟り(菩提)を開かれたのが、
そう、菩提樹

お釈迦さまを含む過去の七仏が、それぞれが色んな樹の下で、悟り(菩提)を開かれたことから、多くの菩提樹が存在しますが、お釈迦さまに関して呼ばれる菩提樹は『インド菩提樹』のことを指します。

詳しくはこちらを参照⇒

仏教の開祖 お釈迦さまについて
菩提樹の種類のご紹介


お釈迦さまがその木の間で死去(入滅)された樹を、
沙羅双樹」といいます。

お釈迦さまは悟りを開かれたあと、各地で教えを広める旅をされるのですが、ある鍛冶屋からご供養を受けられます。それにより激しい腹痛を起こされ、2本の沙羅双樹の間に横たわられて、涅槃に入られたと謂われています。




■ヒンズー教界での菩提樹
【ヒンドゥー教三大神の一神 シヴァとルドラクシャの実】

ヒンズー教世界では、破壊と再生を司るシヴァ神が涙を流されたときに、その涙が大地に伝って、そこから生えてきたのが「ルドラクシャ」だと謂われています。

お釈迦さまが悟りを開かれた「菩提樹」の実(種)は、非常に小さくて硬いなど、ジャパマーラー(数珠)などには向かないため、『ルドラクシャ』が、菩提樹の実に取って代わったようです。

仏教とヒンズー教が、縁の深い一因でもあります。

そのため、一般的には『インド菩提樹=ルドラクシャ』だとされています。なんで取って変わったのがルドラクシャだったのかは不確定な部分なんですが、そんなところが神秘的でいいんじゃないでしょうか!? ^^


この菩提樹の実であるルドラクシャは、シヴァ神が首や腕に巻いていることから大変神聖視され、信仰の対象として生活に深く生きています。

またルドラクシャ(rudraksha)は、ルドラ(rudra:シヴァの別名)と、アクシャ(aksha:涙・目)が語源で、『シヴァの涙』とか『シヴァの目』といった意味があります。

バイブレーションが高い(波動・パワーが強い)数珠の素材として大変人気があり、サドゥーと呼ばれるヨガ修行者や苦行者、シヴァ派の信仰者などが、ネックレスやブレスレットなどにして愛用しています。

身に付けたり見たりするだけで、カルマ(業)や心を浄化してくれると謂われていて、菩提樹のパワーから得られる恩恵は最高だとされています。


【三神一体(トリムールティ)と菩提樹】

インド神話の中では、人間が生きている世界は創造から終焉まで、なんと43億2000万年もあると謂われています。

現在は4期に分けられた最後の「カリ・ユガ」の時期で、
紀元前3012年に始まり、432000年続きます。

世界の終末には、7つの太陽によって100の干ばつが起き、
12年間雨が降ったあと、大洪水に飲み込まれてしまいます。
そして、その後に新たな世界が再生されるのだ、と語られています。

その世界の創造を司るのがブラフマー神で、
維持を任されるのがビシュヌ神、
そして破壊を担うのがシヴァ神です。

この三神は究極的には同じものであるとされ、
『トリムールティ(三神一体)』という言葉で定義されています。


このようなことから、菩提樹の根には創造神ブラフマーが、
菩提樹の幹には破壊と再生を司る神シヴァが、
菩提樹の枝には、宇宙の維持・繁栄を司る神ビシュヌが宿るとも謂われています。


ルドラクシャの原木・葉

インド菩提樹の実 ルドラクシャの原木・葉っぱなど

インド菩提樹ルドラクシャの原実インド菩提樹ルドラクシャの原木・葉っぱ
※写真はネパールの取引先・ルドラクシャ生産工房の原木

上記写真は、当店と取引のあるインド菩提樹の実 ルドラクシャの生産工房の庭にある原木とルドラクシャの実。実は繊維質が多く、とても堅いのですが、猿が食べに来るため、原木のそばには番犬がいて守っていました^^

まだ木から落ちたばかりの実は、写真のように緑色で、これを剥くと中からルドラクシャの種が出てきます。現地では、この果肉を付けたままの状態で乾燥させた実で数珠が制作された商品もあり、以前に数個仕入れてみたのですが、やはり虫が付きやすく、小さな穴が開いてボソボソになってしまいました(涙)

また、太い幹にはこれまた猿避けの鉄条網が巻かれていましたが、猿も賢いもの。
近くの小屋から飛び移っては、ごちそう(?)にありつこうとしているそうです。(笑)



ルドラクシャの葉っぱ(枯葉)インド菩提樹の葉っぱ(枯葉)
※インド菩提樹ルドラクシャの葉っぱ(枯葉)※菩提樹の葉っぱ(枯葉)

菩提樹の種類をご紹介』のページでも書きましたが、お釈迦様が悟りを開いたことで有名な菩提樹は、右の写真の菩提樹ですが、この木は数珠に出来るような実がならないため、ルドラクシャの実がインド菩提樹の数珠として代用されております。

※そのため当店(一般的にも)では、インド菩提樹の実ルドラクシャと呼んでいますが、
こちらのページでは区別して表記しております。

ブッダ由縁の菩提樹の葉っぱは、ヒゲのあるハートの形をしていますが、
インド菩提樹ルドラクシャの葉っぱは長細くて、チョビヒゲ程度なんです・・・

なかなか学術的な文献がないため、なぜルドラクシャがインド菩提樹に取って変わったのかは分りませんが、ヒンズー教と仏教は、同じインド&ネパール圏で発祥し、ヒンズー教のなかに仏陀が、仏教の中にもヒンズーの神々が登場するなど、対立関係にありながら同調している部分がかなり多く存在していることに所以するのかなぁ・・・と考えております。

ホント不思議ですね~♪


ルドラクシャ世界の楽観仏陀的解釈

インド菩提樹ルドラクシャの世界の捉え方


当店では、お釈迦さまやインドの神さまと縁が深い「菩提樹」を多く扱っておりますが、そんな中でも、ヒンズー教世界での『ルドラクシャ』の世界観というのは大変奥深いものがあります。


古来から信じられてきたルドラクシャ信仰という側面だけではなく、1面~多数面などのレアアイテムといったコレクター要素や、近年ブームであるパワーストーン関係からのアプローチなども相まって、スピリチュアルなどの精神世界といった宗教アイテム以上のものになっているのも現実です。


そのためルドラクシャについては、当店でもお客さまへの情報提供として、スピリチュアル&宗教的な面からも色々な考え方や捉え方があり、ヒンズーの神々や仏陀との関連性なども説明させて頂いております。


目に見えない世界や精神世界、宗教観などというと、なんだか難しくて、「特別」なもののように感じるかも知れませんが、しかし、実際のところ現地の人々にとってのルドラクシャは、売る側にしても、買う側にしても、もっともっと人間の生活に密着したものであり、そんな人間臭さと違和感なく混じり合うようにして信仰されております。


11円以下のものから数万円のものまであり、
埃の被ったものや虫食いのもの、宝石ケースに入れられるものなど様々です。


全国民がルドラクシャを身につけているわけではありませんが、金ピカの腕時計をした叔父様は高価なマーラーを、「金をくれ」とせがむ子供の首にもチョロンと一粒。※ルドラクシャの木は普通に自生しているので、そんな子供たちは拾った実をビーズにしています。


そんな1円以下のルドラクシャであっても、誤って落としたりした場合は、
すぐに拾い上げて胸や頭の上に掲げて、なにやらモゾモゾと唱えたりしております。


そんな感じで、ルドラクシャは決して特別なものではなく、それを求める人にとって、そこに信仰があるのだという、すごく自然な場面にネパールでは出会います。


サドゥと呼ばれる修験者や聖人ババなど、宗教世界の中で生きる人々にとっては特別なことなのかも知れませんが、大半の人々にとっては、信仰が人間の生活と身近にあるのだと、僕は感じました。


他にも色々とございますが、そのようなことから、当店ではもっと気軽に、気負うことなくルドラクシャの世界を楽しんで頂きたいと、お客さまにはご説明させて頂いております。


当店では1度の仕入れで数百本のマーラーを入荷させます。
良いものかどうか、好きか嫌いか、ピンとくるかどうかなど、ほとんどが直感での選択ではありますが、僕自身が自分の目で11本を、時には1粒ずつ吟味して選んできております。


ここから先は、お客様がどのように楽しまれるかだと考えております。
ルドラクシャは「縁」のものですから、ピンと来るものに出会えると良いですよね♪



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